平成20年時の住宅のうち、木造建築は58.9%と高い割合を占めています(総務省統計)。木造建築のうち、軸組工法(=在来工法)により建築された住宅は75%(林野庁調査)と、木造建築の実に3/4を占めているのです。
驚くべきことに、マグニチュード6以上の大地震により倒壊するおそれがあると予測される住宅は全体の91%にものぼると、木耐協は「2階建ての軸組工法により建築された木造住宅」を対象にした耐震調査(平成26年)を報告しています。
建築基準法の木造軸組みの規定には、家の「強度」について記されています。その中で木造建築物においては、木造住宅の建築の3つの条件
上記3点だけを図面から測り、構造強度を決定します。その計算結果が一定の基準をクリアしていれば、一人親方の大工さんでも家を建てることが可能です。
この法律では、屋根以外の構造材の重さ・形・吹き抜けの大きさなどを考慮する必要がありません。構造強度を左右する壁内の「筋交い」では「つっかえ棒を入れなさい」という規定のみですから、使う材料に「節穴がいくつ開いていてもOK」であり「どんな種類の木でもOK」なのです。
発生年 | 回数 | 地震名 |
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1940〜1979年 | 3 | 関東大震災・北丹後地震・三陸地震津波 |
1900〜1939年 | 5 | 鳥取地震・東南海地震・三河地震・南海地震・福井地震 |
1980〜2011年 | 27 | 岩手県沖で地震・阪神淡路大震災・鹿児島県北西部地震・石垣島南方沖地震・鳥取県西部地震・芸予地震・三陸南地震・宮城県北部地震・十勝沖地震・新潟県沖地震・紀伊半島南東沖地震・釧路沖で地震・留萌支庁南部地震・福岡県西方沖地震・宮城地震・三陸沖で地震・能登半島地震・新潟県中越沖地震・茨城県沖で地震・岩手・宮城内陸地震・岩手県沿岸北部で地震・十勝沖地震・駿河湾で地震・沖縄本島近海で地震・小笠原諸島西方沖で地震・三陸沖で地震・東日本大震災 |
2012~2017年 | 14 | 淡路島付近・長野県北部・熊本県熊本地方・熊本県熊本地方・内浦湾・鳥取県中部・茨城県北部 |
リフォームの時、柱や壁を取り除くことができなければ、リフォームそのものが難しくなり、コスト面から建て替えの方が安く済みケースも少なくありません。
今、住みたい家と20年後・30年後に住みたい家は、きっと違うでしょう。住む家族の人数も変わり、生活スタイルも変わります。その時の生活状況にあったリフォームができる家にしておくとことをおすすめします。
万が一、手放そうと考えた時、リフォームしづらいという理由で買い手がつかないことがよくあります。近年、空き家が増加している時代です。今から建てるのであれば、わざわざ買い手がつきにくい家にしない方がよいでしょう。
耐震シェルター工法とは、東濃ヒノキの大黒柱24センチ角4本と胴差の木質フレームで囲い、現在の筋かいと呼ばれる耐震構造の中に木の粘り強さを生かした伝統工法の要素を取り入れた工法です。壁の高剛性・高強度により、構造の倒壊を防ぎ、木組みにより、揺れのエネルギー(制震)を吸収する耐震と制震を組み合わせたバランスを考えた木造軸組み工法です。この工法により、家がさらに地震に強くなりました。
世界最古の木造建築の法隆寺が、1300年経った今でも残っている理由は、桧を使っているからだと言われています。鉄やコンクリートには、これほど耐久力はなく、せいぜい100年程度と言われています。当社では、そんな桧の東濃ヒノキで家を建てて、お客様に安心して長く住んでいただきたいと思っています。
桧には防虫・防蟻・殺菌効果のある精油成分が多く含まれています。この精油成分は、虫や腐敗から身を守る効果があり、伐採後もその効果は持続します。これが、家の土台と柱に東濃桧を使う理由です。
耐震シェルター工法で、1階2階で頑丈な構造躯体ができるため、従来の木造軸組住宅よりも空間を取れるようになりました。200年先もリフォームしやすい家を目指して家づくりのお手伝いをさせていただきます。
間取りは、人の導線だけでなく、風や日当たり、近隣の目線なども考えなければいけない重要な項目です。プロの設計士が、ご家族構成や生活スタイル、敷地条件を組み入れた家族が仲良く集まる使い勝手の良い間取りを提案します。この相談だけでも価値のあるモノになると思います。
土台と柱すべてに檜の東濃ヒノキを使用しています。この檜には次のような効果があります。
桧に含まれるフィトンチッドは、抗菌性が高く、リラクゼーション効果もあります。しかも、桧のフィトンチッドは、含有率が高く、伐採後も発散し続ける特徴を持っています。また、桧に含まれる木の香りは、自律神経活動を鎮静化し、脳をリラックスさせることが分かっており、血圧低下や脈拍の乱れの減少、快眠などの効果もあります。
ビニールクロスだけの室内では湿度が大きく変化しますが、無垢板や珪藻土・漆喰などの塗り壁の室内では湿度に大きな変化は生じにくいのです。また構造材にも無垢の木を使用していることで家の内部にまで木の優れた調湿機能が発揮されています。湿気の多いジメジメしたカビ発生の原因にもなります。自然素材の家がおすすめです!
外観重視というわけではありません。デザイン重視の家は、家の使い勝手や快適さを損なう恐れがあるからです。しかし、外観がちょっとでも良いと家の資産価値が高まった感じがしますし、万が一、賃貸で貸す時や売却する時も有利になります。それらを考えて、できるだけかっこいい外観を提案しています。
「家を建てた家族を幸せにしたい!」そんな思いから、無駄なコストを省くように努力してきました。良い家を建てても、住宅メーカーのような高額な金額で、無理な資金計画になってしまっては意味がありません。