2022年10月23日
東陽住建事務員Mです。
「お家づくり日記~K様邸~」にも書かせていただきましたが、先日、お客様と一緒に東白川村にて色んな勉強をしてきました。お伝えしたい一部をこちらのブログにも再投稿させていただこうと思います。
東陽住建のスタッフが、お施主様と東白川村へよく行く様子は、事務員として当たり前のように見てきました。お施主様を東白川村へお連れする理由はたくさんあるようなのですが、「家造りは物語です。家を商品や製品として扱うのではなく、共に造り上げる作品であるという東陽住建の思いを伝え、共に作品を作る思い出にしていただき、自分の家を自慢に思っていただけるようにしたい。木についての利点、欠点をプロの目線からお伝えし、理解を深めていただきたい。特に東陽住建がなぜに東濃檜にこだわり、手間暇、材料が余分にかかる中温乾燥にこだわるのかなどをお伝えしたい。そして、東白川村との包括連携協定に基づき、村の良さを一人でも多くの方に伝えることで、東白川村の活性化に少しでも協力出来ればという思いで行っています。」とのこと。
東陽住建にて使用する木材は、この乾燥機の中で中温乾燥させます。65度くらいの中温乾燥させるところが東陽住建のこだわりなのです。低温~中温乾燥は、乾燥期間を長く必要としますが、変色や内部割れ、反り、ねじれを防ぐことが出来、仕上がり後の水分バランスが良いので、色つや、檜の香りを維持できるそうです。そして乾燥と同時に、内部の強度が増し、長期間にわたり耐久性を保持できるそうです。しかし、デメリットとしては、表面のヒビ割れがはいってしまうそうです。
一方、90度~120度の高温乾燥は、乾燥期間は短くできるけれど、表面が焼けたようになってしまうそうです。水分や油分が飛んでしまうので、出来上がりはパサっとした感じになり、檜の香りは損なわれてしまう事、内部割れが起こり強度的にも弱くなってしまうそうです。ただ、多くの住宅会社は、高温乾燥で対応しているようです。その理由は、乾燥期間が短い事、資材供給の増加、木の見栄えに対する意識の変化、そして心割りがなく形状の変化がなくなるため、集成材のようにプラスターボードを直接貼れるので、”胴縁”という桟を打つ手間と材料代が節約できるからです。
手間がかからなくてコストも下げられる高温乾燥した木材を使用する考えになっていく住宅会社が普通なようにも思います。でも、それでも、檜の持つ本来の良さを存分に活かしたい!手間がかかろうとも、コストがかかろうとも残したい!という東陽住建と東濃桧を育ててくれている方々のこだわり、ねばり強さのような物を、今回、更に学ばせてもらったように思います。
色んな場所に色んなプロがいるんだなあと思いました。どの木が良いか?競り落とす事が出来るのは、機械ではなく人間しか出来ない技だなあと思いました。
最後に、お客様からいただいた文章をそのまま載せさせてもらいます。
「いつも思う事ですが、最も重要なのは人の力、人間力だと思います。家は命を守る大切な場所。余生を安心して心地良く住むことが出来ます。土台工事から、プロに素人でもわかるような説明をしてもらいながら家が出来上がっていく過程を見守り、今日、ますます東陽住建さんのすばらしさを感じました。特定の営業担当者がいなくても東陽住建は大丈夫だと思います!」と。
技術にこだわり、誠実に、家を製品としてではなく、施主様と共に造り上げる芸術作品として扱い、生きてきた技術担当者にとって、最高の誉め言葉をいただいたのではないかと思います。
現在施工中の新築現場の日記をこちらに細かく書いております。ご興味があればご覧ください。