2022年5月26日
東白川村での研修
先日私は東白川村で東陽住建で家を建てる際に使用している東濃ヒノキについて学んできました。
東濃ヒノキの乾燥倉庫
木を木材として使用するには木の中に含まれている水分を飛ばさなければなりません。この工程をせずに家を建てる木として使用してしまうと木の中に含まれていた水分が抜けていき、徐々に家に隙間ができたり耐久面でも危うくなります。
そのため木をしっかりと乾燥させておくことが必要となります。
東陽住建で使用している東濃ヒノキも例外ではなく乾燥を行っています。しかし、東濃ヒノキは基本機械での乾燥ではなく自然乾燥をしています。
自然乾燥と木材乾燥機を使用した乾燥の違い
自然乾燥をした場合と木材乾燥機で木を乾燥させた場合では完成した際の状態がまったく異なります。
自然乾燥をした場合は木の赤身の部分や匂いが消えることなく残った状態になりますが、木材乾燥機で乾燥させた場合だと木の赤身の部分や木の特有の香りは消えて少し焦げたようなにおいになってしまいます。
また、木の表面ではなく内部の部分に細かな亀裂が入ってしまいます。
機械を使用する場合でも高温乾燥の場合だと約120度の温風を36時間もあてた状態なのでどうしても木が温風に耐えられず焦げてしまいます。そのため赤身の部分がなくなり木の色が変化します。
中温乾燥の場合は約65度の温風をあてるので高温乾燥ほどは木の匂いが飛ぶことはありません。
東陽住建で使用しているヒノキ
東陽住建で家を建てる場合に使用しているヒノキは自然乾燥されたものを使っています。
自然乾燥は手間や時間がかかってしまいますが木材乾燥機を使用した場合と比べヒノキの香りが消えることなく残った状態でお客様に家をお渡しすることができます。
また、乾燥させている木の一つ一つに乾燥を始めた日付が記入されており、半年以上乾燥させたものは二階の屋根の部分、一年以上乾燥させたものは一階の梁の部分に使用するなど乾燥させた期間によって使用する部分を変えるといったようなこだわりがあります。