2013年3月12日
「 重要!1981年。 」
住宅の悩みとトラブル無料相談室。
「え~、そんなこと初めて聞いた」
耐震のお話をさせていただくときの
お客様の感想です。
「地震と家・生活シリーズ」
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では、東北大震災から、2年を
迎えるにあたり、もう一度、私たちの
足元を見つめ直しています。
今回は、1981年という一つの
ワードから、家について考えて
いきたいと思います。
お住まいの耐震などお考えになられた
方は、ご存じだと思いますが、
建築基準法は、1981年6月に新しくなり
新耐震基準が制定されました。
この新耐震基準というのは、
簡単に言うと、震度6程度の地震でも
耐えうる構造になっているか?
というものです。
各市町村には耐震リフォームの補助金
制度があるところが多いですが、
これも1981年以前の建物に出るという
ものが多いです。
ただ、一つ、問題があるのです。
昭和56年(1981年)に新耐震基準が
導入された後も、平成12年(2000年)
までは法律による強制力がなかったのです。
この、1981年~2000年の間は、
設計者の自主的判断に任されていた
規定がいくつかあったため、必ずしも
新耐震基準に沿って建てられているわけで
はないことに注意しなければなりません。
また、1981年6月以降、2000年までに
着工した木造戸建て住宅は、2000年以降に
着工した住宅に比べ、耐力壁の配置、
柱や筋交いの接合部、基礎などに弱点が
ある可能性があります。
従って、もしなんらかの不安を
感じるようであれば、新耐震基準で建てたから
大丈夫とやみくもに安心してしまうのではなく、
専門家による耐震診断、耐震補強を
行うことを考えてみることが必要です。
1981年というワードで、建築基準法から
見る、建物の強度についてお伝えしていますが、
まずは、2000年より前の建築。。。
つまり、築13年以上の方は、
耐震についてはしっかりと
考えた方がいいという
ことなのです。
「え~そんなこと初めて聞いた。。。」
とならないためにも、当時建てられた業者さんが
いれば確認していただき、書類なども
一度、見直してみるのもいいと思います。
信頼のできる建築屋さんに相談するのも
いいでしょう。
今、私たちにできるのは、
そなえること。
できるところから、はじめて
行きましょう。