2012年11月24日
『 木は、切ってもいいのか?③ 』
「木は、きっちゃダメー!!」
ドラえもんの映画で、出てくる裏山に
住んでいるキー坊が、団地建設で、森林伐採が
進み、ピンチに。。。
それを、ドラえもんとのび太が助けることから、
始まる物語があるそうです。
この映画を見た、お子さんから、
木を切ることを話したら、怒られて
しまいました(汗)
私もこのドラえもんの映画を子供と
一緒に見ましたが、泣けます。
で、私に木を切らないで!!と
言ってくれたお子さんに、私は、ちゃんと
約束しました。
キー坊が、住める森を
いっぱいつくってるんだよ。
だから、大丈夫だよ。
安心してくれたお子さんの顔を見て、
私もほっとしました。
今、学校では、環境について、学ぶ
機会が多いようです。
ただ、実際には、その地域特有の
問題として、個別に対応するケースが
多いのが、実情ではないでしょうか?
木を切ってもいいのか?①
木を切ってもいいのか?②
https://www.facebook.com/japanwoods
でも、お伝えしてきましたが、
さらに、環境に踏み込んで、みたいと
思います。
地球環境というのは、循環しています。
山の問題は、川の問題になり、そして、
海へとつながるのです。
山の豊かさが川を通じて、
海に恩恵をもたらしてくれています。
山の樹木から落ちた葉や、森の土壌に含まれる
多くのミネラルをはじめとする
様々な物質が雨水や地下水に溶け込みます。
その様々な物質が、河川を通じて海洋に
運ばれ、植物性プランクトンを
大発生させて、それが貝類や動物性プランクトンの
餌となり、やがて小型魚、大型魚と食物連鎖が
進んでゆくのです。
「海を豊かにしているのは山の森」と
言われるように、山で豊かな森が育つことで、
食物連鎖の最初の部分いわゆる「間口」の部分が
広くなると、それだけ大きな生態系の連鎖になり、
やがて海の漁場環境の保全・漁業生産力の
向上にもつながっていきます。
環境はすべてつながっているのです。
写真は、私たちが、この活動を通じて、
植林をしている山です。
ある政府主導で行われた事業がありましたが、
その事業が、予定通りにいかず、もう一度山を
つくり直す必要が出てきました。
※この山の話は、かなり異論もある方もいるので、
次の機会に。。。
この山が形になるのには、50年以上。
いつまで身守れるかわかりませんが、
私は、あのお子さんとの約束を守るため、
命が続く限りこのプロジェクトを進めて
いこう。
未来に続くプロジェクトです。