2017年8月22日
東陽住建の中西です。昨日 国交省主催の自立循環住宅設計講習会IN 名古屋へ行って来ました。自立循環住宅とは、気候や敷地特性など立地条件と住まい方に応じ極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の選択に注意を払う事によって居住性や利便性の水準を向上させつつ居住時のエネルギー消費量を2010年頃の標準的な住宅と比較して、太陽光発電を含めずに50%にまで削減可能な住宅を言い、それに対して、補助金対象のZEH住宅やゼロエネルギー住宅のように机上の計算で、一般人には、程遠い 1次エネルギー削減(実際に家庭で使う 電気、ガスの基になる 石炭、原油等の輸入の削減)を指標にするものです。自立循環住宅は、例えば、自然風の利用で、冷房エネルギーを何パーセントか下げたり、照明ひとつ取っても、読書をするコーナーの照度レベルとくつろぎの場の照度レベルを計算して使い分けたり、外皮性能(建物自体の断熱性能)を上げたり、高効率の家電を導入したり、夏場の日射遮蔽をを考慮して冷房負荷をさげたりして、実質 光熱費を下げる設計手法で、設計者の腕の見せ所です。私もいつか余裕ができれば、実際に設計してみたいと思いました。