2017年6月16日
木の家を造っている一宮市の東陽住建の中井 修です。
今、地方において木造の校舎が造られています。
理由は色々あるのですが、木材利用促進法やまた子供の人口減による高層の校舎が必要がないとか、施工方法により火災にも強く施工できるとかがあげられますが、もっと木材には大切なことがあるのです。
校舎の違いによる学校教師の疲労蓄積の比較
木材の持つ特性は、人に心地よい感覚を与える材料として様々な特長があります。例えば①断熱性が高く独特の温もりがある、②調湿作用がある、③衝撃緩衝作用がある、④目にやさしい、⑤ダニの繁殖を抑制する、⑥心地よく聞こえる音に調整する、といったものがあります。
全国2400人の小学校教師の疲労症状を比べても、木造校舎の方が鉄筋コンクリート造校舎より、疲労の蓄積が少ないことが分かります。
木材は究極のリサイクル材料
木材は、適切に森林を管理すれば半永久的に再生産できる材料であるとともに、 廃材から新たな製品をつくることができるため、循環利用が可能な材料です。 さらに、木材成分から、くり返し利用することが可能な木質プラスチック等の新素材や生分解性ポリマー等として利用する技術が開発されてきています。最後には、燃やして蒸気や電気をつくることで、化石燃料に代わるクリーンなエネルギー源として利用できます。木材を利用することにより、その代金が植林や間伐等の手入れの資金となり、森林整備の推進に貢献します。